第42回北方領土復帰促進婦人・青年交流集会

今年度で42回目をむかえた、北方領土復帰促進婦人・青年交流集会(以後北方集会)が7月16日から18日の3日間にわたり根室市で開催された。
 この北方集会は、四島一括返還の実現に向けて、婦人会や北方領土問題対策協会と協力し合いながら、歴史的事実について学び、地域での運動のリーダーを養成する場として、上部組織である日本青年団協議会が主催となり昨年同様この時期に開催している。
 行われた内容は、1日目は青年団活動の情報交換を目的とした青年団交流会が行われ、参加者は「地元での青年活動を行うに上で、参考になる話が聞けて大変有意義な時間でした」と話していた。
 メインとなる2日目は午前中に納沙布岬と北方館を見学、午後より根室グランドホテルにて活動報告や基調講演、グループ討議などが行われた。納沙布岬では残念ながら天候不順により肉眼での北方領土は見学はできなかったが、隣接している北方館では北方領土の歴史と共に正確な位置を示す、立体的な地図が展示されており参加者の中には「こんなに近いの!?」など率直な声が飛び交い、北方領土との距離は目と鼻の先であるということを改めて感じることができた。午後からの活動報告では日本青年団協議会常任理事の澤田康文さんから「平成21年度北方領土相互理解促進対話交流使節団 モスクワ班」の報告がなされ、直にロシア連邦議会やロシア外務省での議員との会談を行い、「北方領土問題は想像していた以上に、ロシアは敏感で厳しい事を肌で感じることができた。領土問題を解決するには親密な関係が必要」と述べられていた。
基調講演では、NHK解説委員解説主幹の山内聡彦さんより「北方領土問題の現状と将来」「ロシアの国内世論や情勢について」の2部構成で行われた。中でも「高いレベルでの経済協議と提供が必要」という言葉は特に印象的で日本の医療や文化などは世界トップレベルであり、ロシアから見た日本への独特の見解に痛感させられた。グループ討議では元島民の方や2世の方を交え、旧ソ連軍が四島を制圧した時の事を生々しく語られた後、グループの中では「次世代に伝えるためには入試問題などに積極的に取り入れてもらい、必然的に学ばなくてはいけないような状態を作ることが必要」という意見などが飛び交い、国民が北方領土問題に触れ合う機会の少なさを参加者相互が改めて感じる事ができた。
3日目は道立北方四島交流センター(ニホロ)を視察し、北方領土に関する歴史などを学び、来年は北方領土が返還されていることを願い全日程終了となった。
 参加者は皆「地元に帰って皆に報告したい」「来年は返還第1回記念として一人でも多くの人を連れてきたい」「真剣に領土問題を考えるいい切っ掛けとなった」などと話していた。

 

第41回北方領土復帰促進婦人・青年交流集会

2010年7月17日〜18日、根室市根室グランドホテル他で全国地域婦人団体連絡協議会(地婦連)と日本青年団協議会(日青協)共催による第41回北方領土復帰促進婦人・青年交流集会が行われました。道青協から澤田会長、吉田常任、鈴木常任、渡辺常任、加盟団からも含めて14名が参加しました。全国各地、遠くは沖縄県からも参加があり、それぞれの地元での活動についての総括も行なわれました。

前日夜には、青年の参加者が集い元島民2世の方が経営するお店で、お話を聞きつつ交流を深めました。自分たちからみても近い世代の人たちが領土返還運動に対してとても強い気持ちを持って取り組んでいることを知り、明日からの集会に向けての思いを強くしました。

1日目は午前中に納沙布岬・北方館の見学を行ないました。あいにくの悪天候で、残念ながら北方領土を見ることは出来ませんでしたが、北方館において、職員の方の説明を受けつつ、北方領土についてその奪われた経緯や現在の嶋の様子などを教えていただきました。

その後、根室グランドホテルに移動して昼食のあと、開会式を行ない主催者を代表し地婦連の中田和子副会長と来賓であります長谷川俊輔根室市長から挨拶がありました。

引き続き活動報告が行われ、地婦連の三苫副会長からは北方領土問題を子供たちにも分かりやすく伝えるために紙芝居を作り読み聞かせをしている活動など、日青協の久保田副会長・成田常任からは北方領土を訪問した時の写真を交えた現地の様子などの報告、最後に北方四島交流訪問事業に参加して7月上旬に北方領土を訪問したばかりの早稲田大学鵬志会新谷弘治さんからもこれまで3回行った中での思いなど、それぞれ活動状況の報告がありました。

休憩を挟み、基調講演「北方領土問題の現状と将来」と題し、時事通信社仙台支社長(解説委員)名越健郎さまよりソ連からロシアへと変わる中での北方領土問題の動き、これからの見通しやどのような活動を行なっていくのかなど、広い視点からの解説があり、とても興味深い話を聞くことが出来ました。

続いてグループ討議では、各グループに元島民や島民2世の方が入り、ソ連軍が攻めてきた時の様子や、その後本土に引き上げてくるまでの生活、またビザなし交流などで故郷を訪れた時の思いやロシア側の受入をした時の気持ちなど、詳しい話を聞くことが出来ました。

18時より行われた夕食交流会では、地元の「ほほえみコーラス」による北方四島の歌をはじめ、佐賀県地婦連による北方領土啓発活動の舞踊など、様々な発表を見ながら食事を囲んで話を弾ませていました。

2日目は現地視察プログラムとして、北海道北方四島交流センター「ニ・ホ・ロ」を視察しました。まずはじめに四島との交流の様子などのビデオ映像をみたあと、四島や領土問題の様々な資料が展示されている館内を見学し、さらに知識を増やすことが出来ました。

2日間の日程を終えて、現地に行ったからこそさらに感じられた北方領土問題をすみやかに解決しなければならないという思いを強くするとともに、この活動を私達若い世代が引き継ぎ、これからも立ち止まることなく活動を続けていくことが、とても重要だと学びました。

私たちの決意

私達は今日、北方領土返還運動の原点であるここ根室において、「第41回北方領土復帰促進婦人・青年交流集会」を開催し、我が国固有の領土である択捉島、国後島、色丹島及び歯舞群島、いわゆる北方四島の早期返還に向けてお互いに意見を交わしました。私達は、これまでの返還運動の経験に基づき、世代を超え北方領土問題の重要性を再認識するとともに、元島民の体験談を聞く機会を得て、改めて「故郷に帰りたい」思いを心に深く受け止めました。

北方領土が不法占拠されて、すでに65年の年月が経ちました。元島民の平均年齢は70歳を超え、故郷に帰ることのないままなくなっています。一方、返還への道筋は今なお見えず、具体的な展望もないまま今日に至っています。これ以上、問題解決を長引かせることは断じて許せません。

北方四島の早期返還は、私達日本国民の悲願です。北方領土問題に国民が目を向けるための努力と、国民世論を高めていくことが、いま強く求められています。

いまこそ私達は、四島一括返還の実現に向けて、日本国民の熱意と決意を内外に示し、世論を盛り上げ、外交交渉を支える大きな力となるよう、運動を継続し、次のことに取り組んで参ります。

  1. 私たちは、職場、地域、家庭、学校など日常のあらゆる場面と機会を通じて、世論喚起や啓発活動に取り組みます。
  2. 私たちは、領土返還が元島民だけでなく国民の悲願であることを国内外に伝えていくため、様々な団体・個人と連携して「北方領土返還要求署名活動」を推進します。
  3. 私たちは、北方四島ビザなし交流などをとおして四島の住民との交流を進め、ロシア人との相互理解と信頼関係を深め、領土返還の一助となるよう努めます。
  4. 政府、国会に対して四島一括返還の早期実現に向けた粘り強い外交交渉を求めます。
  5. 北方領土祖国復帰への願いを込めた納沙布岬の「祈りの火」を返還実現の日まで燃やし続けます。

2010(平成22)年7月18日 第41回北方領土復帰促進婦人・青年交流集会